この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第36章 愛憎


清崎がいつもの可憐な笑みを溢しながら手を上げると、森本は俺の肩をまた抱いて立たせ、楽しそうに口笛を吹く。


「じゃあ、今からお泊まり会の打ち合わせでも三人でやろうか?」


「おい――」


「みんなで勉強会とか、楽しそう!

私、何か差し入れ持っていくね」


清崎は嬉しそうに頬を上気させている。

その無邪気な様子に何も言えなくなり押し黙った時、森本はスマホの画面を見て、みるみる内にその表情を変化させて俺から離れた。

彼の瞳の中に、残忍とも見える輝きを見たような気がしたが、それはほんの一瞬で、今はまたいつもの華やかな笑顔に戻っている。



「悪い。急用で俺ムリだ。

まあ、そういうことで……二人でイチャイチャして帰れよ……じゃあな」


彼は栗色の髪を風に揺らしながら、小走りに行ってしまう。



「もう――森本くんったら!」


清崎が頬を膨らませるが、指を絡ませてきて俺を大きな目で見上げた。



「でも……嬉しい……二人で帰るなんて……久しぶりだね」


「清崎……」


俺は、その細くてか弱い指を振りほどく事が出来なかった。



/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ