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愛の儀式/私を調教(おと)してください
第5章 初めての調教

 「やらしいね、美穂はやらしい雌犬だね───」

 罵りと同時に、パチン、パチンと乾いた音が幾度となく部屋に響く。
「ああっ」と喘ぐたびに痛みが増した。
身体をくねらせ身悶える。
それでもお尻を突き上げる。
痛みよりも、自分の身体が放つやらしい音が身体を濡らす。

 「ああっ、いい……謙二さん──もっと、もっと叱って」

 快感に耐えかね恥ずかしい言葉を口走る。
もう駄目……私、本気で感じてる。

 「ほら、言えよ───美穂は飼い犬ですって。美穂は謙二様のペットですって───言えよ雌犬」

 謙二の息が荒くなり、口調が冷たくなる。
手の勢いが強くなり、バチンッと大きな音が響く。
痛い、痛いよ謙二さん────
でも嬉しい───私の惨めな姿に謙二も感じてる。

 「美穂はペットです───謙二様のペットです───ああっ……もっと虐めて───お願いっ」

 快楽に犯され大声で叫ぶ。
痛いのに、苦しいのに、惨めなのに……
気持ち良くてもうイキそう───────

 「お、お願いっ───もう……欲しいの、これが欲しいの」

 身を起こし、謙二の腰にしがみつく。
股間の膨らみに頬ずりし、ズボンの上から舌を這わす。硬い感触に、泉からボタボタと雫が垂れ流れた。
男性に求めるなんて……私、初めて。
ベルトに手をかけ、いそいそとスラックスを脱がす。
ボクサーパンツに浮かぶ謙二の形を目にすると、たまらず「ああっ」と、声が出た。
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