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第2章 倍返しを更に倍にして４倍返し

「人目を引く、魅力的なヒロインを描くにはモデルが不可欠だ。会長、我らを助けて欲しい」

「え？…そ、そうね…少しだけなら…」

「ありがとう、助かる」


喜連川は梓の手を握ったまま部員たちを振り返り、
「みんな喜べ、会長が我らのために一肌脱いでくれるそうだ」
悪そうな顔で笑った。

部長の意図を掴みきれないまま、部員たちも曖昧に笑い返した…