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戦国×ハロウィン
第2章 三本の矢ver.ハロウィン
 


『三個の餅~追加オーディション編~』



 藤堂高虎は、築城の名人であり、世を見極め主君を何度も変えて成り上がった武士である。当時の日本人としては格別に高い180cmを超える身長は人目を引くが、その体に残るいくつもの傷が、更に目を引いていただろう。

「ワシの隆元がいないと、『三個の餅』の教訓が使えないではないか。よって、これより三個の餅補充オーディションを行う! まずは一番、藤堂高虎!」

「おう。俺は藤堂高虎、よろしくな」

「この履歴書、なかなか面白いな。まずは浅井に入社し、倒産からの転職……これだけの家を渡り歩けるほどの器量があるという事か」

「ハロウィンではただ菓子を強奪していただけじゃないぜ。イベント会場の設置、体躯を生かしたフランケンシュタインのコスプレとか、役に立てるだろう」

「イベント会場はパーティーの基本だからな。隆元にはない力強さを感じるぞ」

「さらに、俺は餅が大好きだ! 餅さえあれば、他には何もいらない! 餅が好きすぎるあまり、旗もお餅にするほど……餅の逸話に俺が出ないなど、ありえない」

「……ちなみに高虎。餅を、一食に何個食べられる?」

「そりゃもう、百個でも! 貧乏な頃、つい餅を食い逃げしたんだが、その時も食いっぷりがいいからと見逃してもらった事があって……あ、その店主にはもちろん後で恩返ししたぞ」

「不合格!! ウチは今生活カッツカツなんだ、大食いの奴はお家に入れられません!」




 高虎は本当に旗が餅だったらしいが、それはお餅が好きすぎたためではなく『白餅(城持ち)大名になる』という意気込みのためである。

 また、体格通り大食漢だったようで、赤ん坊の頃から乳母が一人では足りず、三人雇っていたらしい。
 
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