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第3章 ソ

「佐藤先生！その公式ｎが１つ多いです」

「あ。悪い」
昨日の夜、いつもより帰宅時間が遅かった吉見はほとんどウチにいる時間がなくて
コマリとあまり遊べなかったのか
吉見を送った後もコマリは凄く元気で。
お風呂から出た俺に、遊んで遊んでと絡んできた。

そのために寝不足だ。
家主だけの約束なのに、すっかりコマリは俺に懐いて
俺も同棲生活を楽しむようになっていた。

「先生。眠いんですか？」
と、目ざとい生徒に指摘された。

「ん？ああ。ちょっと昨日遅かったんだ」
「先生、彼女？」
「え！佐藤先生彼女がいるんですか！」

教室は蜂の巣を叩いたような騒ぎになった。

「まぁ確かに相手は女の子だけど」
「女の子！！！」

犬だけどね。

「昨日デートしたんですか」
君たち食いつきいいね。授業の食いつきは悪いのにね。

「俺がこの話をしたら、今日の授業は真剣に聞くって約束したら話してやる」
「聞きます！」

よろしい！

「昨日は女の子と遊んでいて寝るのが遅くなった」
「えええ～！」

「そんな遅くまでデートをしていたんですか？」
「デートというか、一緒に住んでいる」

「えええええ～～～～～～～！」