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同棲ラプソディー
第2章 プ
それからも吉見は平日は仕事が終わってまっすぐに俺の家に来る。
いや、俺の玄関前に来る。
そこでじっと俺の帰りを待っている。吉見自身が犬のようだ。

家に入ってお互いに着古したスウェットかジャージに着替えて
俺は言われる前にコマリにご飯をやる。
吉見は簡単だけど俺にも夕飯を作ってくれる。

俺たちは冗談を言いながら、口喧嘩をしながら
毎日ご飯を一緒に食べて
コマリを連れて散歩がてら吉見の寮まで歩く。

「今日あの二人は?」
なんて、学校内での、吉見が言うところの禁断の恋の報告をさせられて
帰り際は挨拶のように毎日キスをする。

近頃は手が飛んでくることもなくなった。
このキスを吉見がどう思っているのか知らない。

「はぁ・・・っ」

軽く吐き出されたその息は
やけに色っぽくてそそる。

やめたくなくて角度を変えて何回もキスを繰り返す。

やっとやめたキスの後、吉見の顔をのぞき込んだら
恥ずかしそうに顔を隠した。

「じゃぁまた明日ね」

何とも不思議な感覚だった。
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