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第5章 その5

『た、食べます？』
ドキッとした心を消すように慌てて言うと、
『いやー、また後で何か食べるからいいっ……』

言い終わらないうちに、
再度グゥ〜〜〜…ｷｭﾙ…
とお腹が訴えた。


私は噴き出してしまい、
『ぶっ！！
おにぎり1つでもどうですか？私はそんなに動く仕事ではないですから少しでいいんです。
よろしければ……』


『あ、いやえっと……
じゃあスミマセン。1つだけ頂きます』


おにぎりを1つ手渡そうとするとおにぎりが手から落ちそうになった。。


慌てて両手で支えようとすると、
入間さんも同じ行動をしようとして……

顔がぶつかる。頬と頬があたった。

『「あ！……」』
同じ声を出す。


ぽとり、と床におにぎりが落ちたが……