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第7章 その7 ｺｺだけ長編☆

ぺろり、
とこの前みたいに拓斗くんが私の涙を舐めた。


「……周りの人が元気なのは良いことや。
それに………
しおりは、そうやって人の痛みが分かるやんか…………」

ポロポロ流れる涙を、
暖かい舌が包むように掬ってゆく。


「これも、
泣き終わったら笑えるやろ」

『………う゛ん』
涙声が詰まった……


「あっはっは！
ブタ声や(笑)俺はしおりのそういうとこが好きやわ」
（…………ん？）


『ちょ！ちょっと！
今何て言った？』
「いやだからそういうとこが好きやわって」
『好き……なの？』
「…………ダメ？ていうかかなり前から好きだったけど……………
俺好きでもない人泊めんし」
『……うん…………』
「先ずこの大都会で探さんし」
『うん……………』
「こういうことも、
しないから」


拓斗くんは私をぎゅーーーっと強く抱き締めた。