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刑事とJK
第20章 誘拐事件




「さて、明日にでも来るかなー、斉藤は」



小泉は機嫌がよさ気だった




藤野さんの話だけを聞いてるうちは、
小泉ってもっと不潔そうなイメージがあったけど



今実際に見ると、顔立ちは整っていて、
服も汚いとは言えないものを身につけている…




歳は見た感じ30過ぎくらいだけど、
その笑った顔はどこか若々しい




だから余計に、こいつが小泉だとはわからなかった






「ゆうひちゃん…って言うんだよね?」




『気安く呼ばないで』





「くくっ
ねぇ、もっと甘えてよ
優しくしてあげるからさ」



『絶対しない!!』




「するよ、
浴衣、すごくそそられるし…」



小泉はあたしの足元の浴衣をめくった


ふくらはぎを撫で、
少しずつ太ももに上がって来る



『触んないでよ…!!』


ゆうひは必死に足を閉じる





「くくっ、冗談だよ」



小泉は手を離した



「明日が楽しみだなぁ」


そう言って、部屋を出て行った






ひとりになったゆうひは、ただただ泣いた


月の光だけが差し込む部屋で…






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