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刑事とJK
第25章 副担任




「ふぅ…」




昼休みに入り、
斉藤は職員室の自分の席に座った





「生徒たちに大人気ですね、斉藤先生」




斉藤はその声に反応して横を見た



言ってきたのは
音楽教師の井淵浩子(イブチ ヒロコ)だった




「あ、いえ…井淵先生…でしたっけ?」




「はい、もう名前を覚えてくださったんですか?」




井淵は手を合わせてうふふっと笑った




覚えるも何も、
あんたがストーカー調査の依頼人だろーが





「いや、井淵先生はお綺麗なんで」


「やだ斉藤先生ったら///」






井淵浩子(30)は、確かに美人であった

とりあえず、この学校の教員の中では1番だ




「斉藤先生、よかったら
一緒にお食事しません?」




井淵は弁当を持って来た

と言っても、井淵の席は斉藤の隣だったので、
どちらかと言うと取り出したと表現した方が正しい




「あ…すいやせん、
今から教室に戻って生徒に勉強教えるんで…」



「そうですか…
熱心なんですね」




「オレなんて全然っ」



斉藤はハハハと笑って職員室から出た



扉を閉め、
振り向くとゆうひがいた



「あっ…」



ゆうひはニコーっと笑って



『斉藤先生、ちょっと勉強教えてください♪』



と言って、斉藤を中庭に連れていった








誰もいないか確認して、
ゆうひは話を切り出した


『で、何してんの?』


「教師」



『刑事の仕事?』




斉藤はしーっと口の前で人差し指を立てた




「誰か聞いてたらどうすんだ」

声を小さくして言った





『ストーカー犯人探しって、何してんの?』




ゆうひは訳を聞けるまで
断固として動こうとしなかったので、
斉藤は仕方なく説明した




「…昨日のことだ…――――」








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