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呟きたい
第1章 設定に関して①

 「というか……俺今大変な状況じゃないですか(雛谷と屋上倉庫で)」

 「あぁ、僕以外に感じてるところだよね」

 「そんな言い方ないでしょうが」

 「あれはショックだったなぁ……瑞希は僕だけに感じるはずなのに」

 「ちょっと待って下さい。それ、本編に使いそうな台詞なので使わない方がいいですよ」

 「あは、瑞希わかってきたね」

 「ってそこから片桐監督が指示してますから」

 「……だから自分でやりなよ」

 「それさっき俺が云いました」

 二分後。

 「テイク2。俺今大変な状況じゃないですか」

 「あぁ、僕以外に感じてるところだよね」

 「テイク2だって言ってるだろっ」

 「だってそれしか考えつかないよ」

 「いいからやり直しましょう!」

 二分後。

 「俺今大変な状況じゃないですか」

 「どんな状況?」

 「え?」

 「詳しく言うとどんな状況?」

 「知ってるのに……」

 「瑞希の口から聞きたいんだよ。今、誰と、何をしてるの?」

 「だから」

 「どんな状況?」

 「……」

 「リスナーの皆様に説明は?」

 「ドSですか」

 「楽しいねぇ」

 二分後。

 「俺今……って何回こんな恥ずかしいこと云わなきゃならないんですか」

 「さっきから先に進んでないよ」

 「誰のせいだよ」

 「瑞希」

 「……ところでなんで毎回二分待たなきゃいけないんですかね」

 「片桐ちゃんがこの後どうするか考える時間だよ」

 「メタ発言に遠慮ってものがないですね」

 「だって片桐ちゃん、そこにいるし」

 「本当だ」

 「で、瑞希はさっきから何を云いたいの?」

 「……もう忘れましたよ」

 「バカだね」

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