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呟きたい
第19章 夏企画~単発~
「しつれいしまー……うぁあああ!」

「くっ、あはははっ」

「あっははは、可愛い……可愛すぎ」

「ちょっ、何してるんですか! 雛谷さん」

「白粉塗って扉の脇に隠れて瑞希を脅かしただけだけど~」

「驚きすぎだよ」

「類沢さん、笑いすぎです」

「ま、それだけイイ反応見れればやった価値あったねぇ。さて、瑞希の席はあっち」

「え?」

「まさかこれで終わりだと思ったぁ?」

「思いました」

「あはははっ。流石瑞希だよ」

「ええー……部屋なんか蝋燭だらけで暗いし」

「大丈夫。僕の隣に座って」

「はい……」

「なんで雅の隣なわけ」

「お前の隣は如月が来るんだろ」

「なっ、別に!」

「呼んだか」

「紫苑! え、なんで」

「百物語をやると聞いてな。興味があって。隣いいか」

「……いいけど」

「はい。始めようか」

「え? 人数これだけですか」

「え? 瑞希の周りに沢山いるじゃない」

「うわああっっ! ほんっとにやめてくださいよ」

「……ふ」

「いつもみたいに可愛いとか言わないのか」

「紫苑には関係ないでしょ」

「ああ。ないな」

「バカ」

「なんでだ」

「始めていいかな」
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