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呟きたい
第19章 夏企画~単発~

「ネタの数の都合上縮小版でお送りしますけど……ですって。初めは雛谷さんらしいです」

「え~。考えてなかった」

「じゃあ反省室行く?」

「どこそれ」

「この会場の地下にある……呪われた拷問部屋。そこに入ったら死ぬ以外に出る方法はないという」

「ねえ、雅。遠まわしに死ねって言ったってことでOK?」

「あれ。そう聞こえた?」

「違う意味で怖い空気つくるのやめてくださいっ」

「落ち着け。空斗」

「わかってるよ。はいはい~。えーと、怖い話ね。これは叔父の体験談なんだけど」

「リアルだし……」

「ある仕事帰りの晩に叔父はいつも通り車に乗ってたのねー。で、途中で長いトンネルがあるのぉ」

「うわ……」

「瑞希、肩に白いの乗ってる」

「いやあああっ! ってただのメモじゃないですか、驚かせないでくだ……うわあっ。怖っ」

「静かにしてよねー。なに?」

「ここここれ……死って書いてあります」

「……はい、続きいくよぉ」

「怖いですって!」

「あまり虐めるな」

「面白くて」

「類沢さんっ?」

「もう話終わりでいいかなぁ。ふっ」

「蝋燭消したね」

「次だれ~」

「俺らしい」

「紫苑とかこわっ」

「まだ何も話していないが」

「すでに怖いっ」

「まだだが」

「もう蝋燭消しちゃえば?」

「……ふっ」

「本当に消さないでよ~……あっははははは」

「次は誰だ」

「僕だね」
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