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新妻の涙
第1章 品定め

診療時間を終えた産婦人科。
その一室で、中年の男女がテーブルの上に置かれたファイルを見ながら何やら話をしている。
中年の女は産婦人科を経営している医院長である。
男の方は客。けっしてオシャレとは言えない格好をしている。
身長も大きいが腹も大きく不摂生そうだ。
しばらくすると、中年の男がテーブルの上に置かれたファイルを指さした。
「それじゃあ、こいつにします」
「この患者さんですね。お支払いはいつも通りでよろしいですね」
「医院長もなかなかの美人なのに恐ろしい裏家業してますね」
「ふふ。お客さんも60代とは思えないほど元気で」
男は、もう一度ファイルをまじまじと見つめた。
ファイルには、とある患者の写真が数枚。
患者が診療に来て触診をした時に隠し撮りした患者の顔や乳房などが写っている。
「いや~楽しみですよ。久しぶりに好みの女だし日頃の会社での鬱憤を晴らすのには、ちょうどいい」
「それでは、いつも通り土曜日のいつもの時間に」

