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私は犬
第16章 人並みになりたい*
ふと、ペーパーホルダーの上に小さなラベンダー色の手帳が置いてあるのを見つけた。これって…。どうすればいい?届ける?誰に?本人?どこかにお名前書かれていないかしら?

悪いと思いつつ表表紙を開く。やっぱり書いてないわ。裏表紙を開く。手掛かり無しね。あら、名刺が挟まってる。誰のかしら。

名刺には、総合商社 九宝商事株式会社【主任 音羽有史】と書かれている。

何で音羽さんの名刺がここに?これは誰の手帳?名刺が挟まれていた場所を開くと、音羽さんの個人情報が手書きで記載されていた。

身長183センチ。体重71キロ。足28センチ。血液型O。出身アメリカ。東京。嗜好品 煙草(マルメン) 酒類(スコッチ)

生年月日は、ふむふむ…。今28歳ね。私と6つ違うのね。

と、思いながらハッとする…。これ以上は見てはいけない気がするの。

名刺を挟んでこのまま置いておいた方が良さそうね…。それにしてもあそこまでよく調べたわね…。多分持ち主は、何も知らない音羽さんの信者なんでしょうけれど。

退勤時間を終えて、会社を飛び出し、急いで用意されたホテルの1室へ飛び込んだ。

「お疲れ様。早く着替えて。間に合わないわ。」

大急ぎで紺色のサテンのドレスに着替え、別の私になるために剛ちゃんに顔を作られながらふと思う。私、毎日何をしているんだろう…。って。
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