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私は犬
第18章 残り49回です*
昨日と同じく【普通の女性】のようにお風呂に入って、やっぱりベッドに放り込まれて、やっぱり背中がポカポカした。

とりとめない、くだらない話をしながら、重大な事を思い出した。私は残り49回頑張らなくちゃいけないのよっ!ここはビシッっと言わなければならないわ!もちろん、ちゃんと目を見ながらねっ!

「セックスして!」

「ぶッはっ。……。」

何その《ぶはっ》は。何この沈黙は。そして、何でベッドから出て行こうとしているのよっ!

「ちょっと!どこ行くのよっ!」

「……準備しに。ゴムとか…。」

ゴム?あぁ!そういう事ね。

彼は戻ってくるなり、ドサッと覆い被さってきて、私の首筋に顔を埋めながら「やべぇ…。」と呟いた。

「やべぇって…。そういう酷い事を言わないでっ!」

「お前さ…。何か勘違いしてないか?」

勘違い?何が?それより、そこで喋られるとくすぐったい。


「すげえ、とか、ヤバいは酷い言葉よ。酷いとか、危険とか。そういう意味だわ。私は危険じゃないっ。」

「………。俺の中では、ヤバいも、すげえも、否定じゃなくて肯定だ。とても素敵って褒めてんだよ。分かった?」

びっくりした。私褒められていたのね…。知らなかったわ……。

「…痛くねぇの?」

「どこが?」

「ここ。」

と言って、おマンコをそっと撫でるから、

「少し痛い気もするけど、もう大丈夫。」と教えてあげると

「そっか。でも、もう少しだけ、このまま、こうさせとけ…………。」

と言って、大きく息を吸って吐いた。少しって、どれくらいかしら?犬に匂いを嗅がれているみたいでくすぐったい。
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