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第23章 私の事情

レモンとお醤油をかけても美味しいかも。味が醤油なら海苔を散らせば和風っぽい。ついでにアボカドも少し入れておこう。

ベーコンを焼いて。パン…。日本のパンはどれ食べても甘いの。パン自体が甘いの。

パンの代わりに、じゃがいもでいいわ。茹でたのがあったから、小さく切ってサラダの隣に３切れ添えよう。

飲み物は、温かい紅茶。あー。あのチョコ味のヌテラをベタベタ塗りたくったパンが食べたい…。

ベーコンを焼いていると、有史さんが起きてきて

「おはよう…。」
と言いながら、マシーンに珈琲をセットしてどこかへ消えた。

「足あげろ。ほら。」

あ？へ？靴下？なぜか靴下を履かされて。なんとなく２人で朝食になった。

「「頂きます。」」

よし！今日は遅れをとらなかった！

「パンが必要ならキッチンにあるわよ。」

「ああ。…なぁ、これポークソテー？」

そう言って、怪訝そうな顔をしてベーコンを噛んでいる。は？ポークソテー？

「失礼ね、どう見てもこれはベーコンでしょっ。」

と言って口に放り込むものの味がしない…。何で？

「イギリスではこういうベーコンもあるのに…。日本は違うの？」

「あー。違う。でも塩掛けたら旨いな、これ。」