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私は犬
第25章 罪には罰を*
バスルームで身体を洗っていたら、今朝の有史さんの台詞を思い出した。

『俺の出張中、自分でマンコ使うなよ。』

何で?使うなよって何?排泄はしてもいいと言っていたけれど……。あっ。

脳裏に浮かんだのは幼い頃の記憶。お母さまにオナニーを見つかって、前で手を縛られて、パンツ1枚でお尻を竹の定規でメチャクチャに打たれている…。

《またこんな事をしてっ。何度言ったら分かるのっ!お嫁に行けない身体になったらどうするのっ!》

《今度やったらその指をちょん切るよっ!良いというまで、そのままここに入ってなさいっ!》

《あんたって子は、隠れてやれば、ばれないとでも思ってんのっ!》

はぁはぁはぁはぁ……。ごめんなさい。ごめんなさい。もうしません。だから許して。暗い所に閉じ込めないで…。

あの時、私、怖くて怖くて、パンツ1枚で閉じ込められた場所でお漏らしした……。それを見付けたお母さまは、また、酷く怒った。打たれたお尻がヒリヒリ痛くて。濡れたパンツが気持ち悪くて。怒るお母さまの顔が恐ろしくて。

はぁはぁはぁはぁ…。触ったら駄目なの。ここは触ったらいけないの。なのに触りたくてしょうがない…。

ばれたらどうしよう。触ってばれたらどうしよう…。

誰に?
有史さんに…。
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