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私は犬
第25章 罪には罰を*
そういえば、神部君、待ってるって言ってた…。連絡した方がいいのかな…。こういう時、皆どうしているの?

「もし、異性の同僚に食事に誘われたら、鮎川さんならどうしますか?」

「誘われたのっ?誰に?もしかして河島君とか?」

「河島君ってどなたですか?」

聞かなきゃ良かった。日本語通じてない…。

「さっき話し掛けられてたじゃない。」

ああ…。身長何センチ?って聞いて172ですと答えたらスゲェと言ったあの人…。河島って言うのね。

「身長を聞かれただけです。」

「私なら、とりあえずいっとくかな。」

いっとくって何が?

「やだぁ。食事でしょ?誘われたんでしょ?よほどの不細工でなければいっとく。」

あれ。返事が遅れて返ってきたよ!時差かな?

「何センチ?」

身長だよね?

「172です…。」

鮎川さんまで…。

「私、小さいから羨ましい。152しかないの。」

「小さい方が可愛らしいから羨ましいです。」

こういう時の模範解答はこれだと思うの。

なんだろう…。ものすっごーく疲れた。みんな、こういう時、どうしているんだろう……。

「執務室に用事があったのを忘れてました。すみません、急いで行って済ませて来ます。お先に失礼します。」

執務室で歯を磨くのも大切な用事よね…。
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