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私は犬
第6章 お仕事です
帰り際、またまた渡辺さんに「そんな格好して会社に何しに来ているの?」と、服装を注意されてしまった。

私の教育をするのも、ベテランの渡辺さんのお仕事らしいから逆らうつもりは無いのだけれど。駄目な所は教えてくれても、改善策は絶対に教えてくれそうにない。

これはきちんとお訊ねすべきかしら?それとも自分で頑張って【正解】を探すべきかしら?

そんな事を考えながら「申し訳ございません。お先に失礼致します」と声をかけて帰路に着いた。

この衣装は数ヶ月前に、おば様のお洋服を担当されている桂木先生がデザインした中から、おば様のスタイリストの白鳥先生が選んで下さった薄いグレーのスーツで。2週間前に仕上がったばかり。

薄手でハリのあるしなやかなウール素材で、ショールカラーの上着にセミフレアーのスカートの組み合わせ。友布のくるみボタンがあしらわれている他は何の飾りもない、極めてシンプルなもの。合わせたのは肌色のストッキングにパンプスは黒のローヒール。

今日このお洋服を着る事を決めたのは、私のお世話を担当する事になった、白鳥先生のお弟子さんの近藤さん。

薄いグレーを着ていかなければ大丈夫かしら?職場へ着てゆくお洋服って薄いグレーは相応しく無いのかしら?相応しいのはどんなお洋服?


オフィスから出る時に「今どきは新人研修を自分で勝手に受けないと判断してサボる新人がいるのよね。」と、大きな声で渡辺さんが言っていたけれど。

新人研修受けない新人って、私もよね?受けた覚えないもの。それに、そういう事が必要だと聞かされた覚えもないわ。


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