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私は犬
第32章 我慢の限界*
家に閉じ籠って、どこにも出掛けないで、セックスばかりして過ごす週末。正直飽きる…。でも、出掛ける理由が無い…。有史さんは仕事をするために書斎に入ったまま出てこない。つまらない…。

夜ご飯は私が作ろう!突然、そう思い立った。お昼寝したら身体も回復したし。誰でも作れるもの何か無い?スマホで検索をしてみる。

クックパット、これ何だか複雑そう。男の料理、私一応女だし。困った時の剛ちゃん頼み。メールを送ると1分で返信が来た。早っ!

「カレーライスでも作りなさい。レシピはカレールゥの箱の裏。分量さえ間違えなければ5歳でも作れるわ。」

ふむふむ。5歳児が作れるなら私でも大丈夫だろう…。お買い物いかなきゃ。そう思って、書斎の有史さんに声をかけた。

「ちょっと出掛けてくる。夜のお食事のお買い物してくる。」

「…まて。1人で行くな、俺も行く。3分待て。」

近所だから1人で平気なのに、うるさいな…。でも、逆らうと後が怖いから言うこと聞いておこう…。

3分後、玄関で待っていると、デニムにグレーのTシャツという見慣れない姿の有史さんがやってきた。

「行くぞ。」

《お待たせ》とか、そういう台詞、言えないのかな?この人は…。

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