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私は犬
第32章 我慢の限界*
「夢は無いけど、ささやかな希望ならあるわ。人並みの人生を送って、人並みに病院のベッドで最期を迎えたい。」

ちょっと…。何で有史さんが叱られた犬みたいな顔しているの?本当に犬になっちゃうの?名前はジョンでいい?

「お前のそれさ…。夢でも目標でもねぇよ…。」

「だから、希望だって言ったじゃない。」

「希望の希の意味知ってるか?滅多に無い事だけど心から願う、そうなります様にと、乞い願うつう意味だ。」

「希望の望の意味はな、遠くから見る、願うつう意味だ。お前という人間が、生きていく上で心の底から願う事が、生き方じゃなくて、死に方なのか?」

生き方を願おうが、死に方を願おうが、私の勝手じゃないの…。有史さんはチビチビお酒を飲みながら、オヤジのように語り続けた。

「なぁ、お前、まだ23歳だよな?生きろよ、ちゃんと生きろ。命があるうちしか生きられないんだぞ?意味わかるか?」

「そんな事くらい、知っているわよ。」

「頭で知っているのと、心が理解しているのとでは違うんだ。きちんと心で理解しろ。その意味を体感で会得して、ちゃんと心に刻めよ…。」

「お前がさ、生きてて良かったって、そう思えるような人生、自分で作れよ…。全く、何考えて生きてんだ……。」
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