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私は犬
第32章 我慢の限界*
うるさい……。

「むくれたきゃ、好きなだけむくれろ。でもな、病院のベッドで最期を迎えたいなんて、そんな事を今から考えながら生きるのは止めろ。もっと素敵な事を考えて生きろよ。頼むよ…。」

「うるさい…。」

「うるさいじゃねぇよ…。人並みの人生で良けりゃ、俺が送らせてやる。って、おい、人の話はちゃんと聞きなさい。」

「………。」

有史さんは、私を掴まえて膝の上に乗せると、頬っぺたをむぎゅーっと摘まんだ。

「いひゃい…はにゃしてっ!」

「人とお話するときは、ちゃんと相手の目を見なさい。何でお前はいつもそうなんだ…。いい加減成長しろ…。ブーはすんなっ。」

ブーはしないわよっ。子供じゃあるまいし…。

「あー…。そうだ、イカ刺し買ったの忘れてた。冷蔵庫に入ってるから取ってこい。取ってきたら半分やる。」

「…………。」

犬に取ってこい言われた…。ジョンめ…後で覚えてろだブー。

イカ刺しを取って戻ると、約束通り半分くれた。

「イカ好きだろ?新イカだから旨いぞ。ほら食っとけ。」

うん。イカは好き。生でも焼いても煮ても茹でても好き。塩辛も好き。

「な?旨いだろ?」

「うん。おいひー。」
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