この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第32章 我慢の限界*
別荘に戻って、使い物にならない青い顔の剛ちゃんを回収して、春木さんと共に車に乗り込んでジュネーブへと向かった。

ああ…。どうしても、やり残した事がある。このまま日本へ帰って後悔したくない…。

「途中、ローザンヌの街へ寄って。大切な用事があるの。」

そうそう。この坂を上がってそこを曲がって。

「5分待ってて。」

車から降りて大急ぎで小さな露店でチョコレートアイスを買った。ワッフルコーンで2つ。買い終わって後ろを振り返ると春木さんが立っていた。

「はい。あげる。みんなで食べましょ。」

春木さんにアイスを渡して、露店で新たに買い直す。私の用事はこのチョコレートアイス。これさえ食べられれば、心おきなく日本へ帰れる。

車内へ戻ると、アイスタイムになった。剛ちゃんは二日酔いだから要らないと言うかと思ったけど、受け取ってペロリと平らげた。

このモーヴェンピックのアイス、日本にもあればいいのに…。ハで始まってツで終るアイスより、こっちの方が断然美味しいと思う。

車が動き出すと、街が、湖がどんどん遠くなる。次に来られるのはいつだろう…。私、どおして、ココじゃなくて日本に帰っちゃったんだろう……。

あぁ、そうだった。日本国籍だから日本へ帰るべきだと。あの時はそう思ったんだっけ…。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ