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私は犬
第33章 さよなら
ホテルの中でフレンチを頂くのだとばかり思っていたら、何故かホテルの外にでた。何処に行くのかしら?

着いた場所は王立モネ劇場。お食事に行くんじゃなかったの??

「奥さまより、是非こちらに寄ってから帰国なさるようにと。手配を申しつかりました。」

びっくりしていると、春木さんがそう教えてくれた。

「あんた、良かったわね。オペラ見たかったんでしょ?」

「うん、見たかった。」

海外では、日本じゃ滅多にやらない、珍しい演目をやっている。そういうものが、見たくて見たくて仕方なかった。

長い歴史を誇るこの建造物の中は、うっとりする程豪華。天井のフレスコ画に壁の抽象画、歴史と芸術の全てがここに集っている。あのナポレオンも歩いたであろう床を、300年後に生まれた私が歩く。

『思ったより小さい建物〜期待外れ。』

『画像だと綺麗だったのに。やられたね。』

感慨に浸るそばから、日本人観光客であろう方の声が聞こえてきた。

この建物の豪華さや、歴史的価値に気付けないなんて。心が動かないなんて…。お出汁の入ってない御御御付飲むのと同じくらい、人生損してるわよっ!

「芸術は見る人を選びますから…。」
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