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私は犬
第33章 さよなら
「持ってろ。」

有史さんは、私に偽物おチンコを握らせると、コンドームのパッケージを破いた。

「この先端をこうして摘まんで、空気抜いて、このまま先っぽにあてる。後はこのまま、下までこうやって下げる。下げ終わったら、鬼頭部分を軽く握って、上下にこう動かして馴染ませろ。」

目の前でそう実演しながら、コンドームを器用に扱って、偽物おチンコに被せた。

「やってみろ。」

有史さんは、せっかく被せたコンドームを取り去ると、沢山並んだ枕の下から、新しいコンドームを取り出して、私の手に握らせた。やってみるべきよね?

起き上がって、ベッドの上に、ぺたんと座り直して両ももの間に偽物おチンコを挟む。パッケージを破いて…こうかな?こっちかな?

「そうだ。そのままゆっくり下までおろせ。」

素っ裸で偽物おチンコに、こうしてコンドームを被せて…。私ったら、一体何をさせられているのだろう。色気もへったくれもありゃしないわ…。

「これでいいの?」

避妊具を装着した、股の間の偽物おチンコを握りしめ、有史さんに尋ねた。

「ああ。上手にできた。」

私の髪を撫でる有史さんの目が、少しだけ笑っていて、釣られてこっちまで少し嬉しくなった。

「それ、マンコに突っ込めよ…。」

やっぱ、嬉しくなったのは何かの間違い。気のせいよ…。
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