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私は犬
第34章 仮題
確かに走った。でも、それだけじゃない…。おマンコの奥からいやらしい汁が、膣をトロッと滑り落ちてきて、普段は不快な感触だけど、今はそれさえも気持ち良く感じられてしまって。膣の最奥が、はしたなく疼いて全然収まらない…。

有史さんにメールを送ると、程なくして「下着は着けずに第2資料室 」と書かれたメールが送られて来た。あそこなら、多分、誰も来ない…。そう思っただけで、潤みきった膣が浅ましい汁を垂れ流した。

「ちょっと調べものをしてきます。」

もっともらしい言い訳をして、階下の第2資料室へ向かう。資料室の手前のトイレで下着を脱ぐと、クロッチにべったりと白い粘着質な液体がへばり付いていた。

脱いだショーツは小さく畳んでポケットへしまった。社員証を使って資料室へ入る。埃の匂いのする部屋を、慎重にゆっくり棚をぬうように進むと、一番奥に分厚いファイルに目を落としている有史さんが居た。私の気配を察したのか、顔をあげて、こちらをしげしげと眺めている。

「……お前、そんな発情しきった顔して、どうした…。」

この顔が発情しきった顔なんだ…。咄嗟に先ほど立ち寄った、トイレの鏡の中の自分の微かに赤い頬が思い出された。

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