この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第10章 お仕事でした
動揺を誰にも悟られないように。やるはずだった作業に戻る。

メモする内容を資料を見ながら必死に、頭でまとめてメモ帳に写しとる。これでいい…。私は大丈夫。絶対に大丈夫。


「九宝さん。」

聞き慣れた声がして顔を向けると、スカートの上に飴が1粒落ちてきた。

「頑張って。気にしちゃ駄目だよ。」

神部君は小さな声で、そう告げて立ち去った。


神部君が机の中のコレの犯人だとは考え難い。

渡辺さんに注意された後に、こうして飴をくれる事が、今までにも何度かあったから。

落ち込んでいると思って慰めてくれているのだと思う。




タイミングが…。

こんなタイミングで。頑張って。なんて言われたから。胸の奥がギューっとなって。喉が貼り付いたみたいに苦しくて。瞬きをしたらきっと……。

ごめんなさい。あの時、少し怖いって思ってごめんなさい。お腹壊したらどうしようと。そんな失礼な事を考えてごめんなさい。

本当にごめんなさい……。

この飴は食べなくちゃ。せっかく頂いたんだから……。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ