この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第10章 お仕事でした
席に戻って、資料を見ながら胸に手をやると、いつものボールペンが無い。きっと、さっきの雪崩れの時に落としたのね。

おじ様に頂いたボールペンで、書きやすくてとても気に入っているから。絶対に探しにいかなきゃ。


とりあえず、今は普通のペンか鉛筆を……。と引き出しを開け……る。


なに、こ…れ………。気持ち…悪…い………。




5センチくらいの長さに切られた、誰の物かもわからない、真っ黒な髪の毛が、

引き出しいっぱいに敷き詰めるように入っているのを見て……。思考が停止する…。


自分の呼吸の音で、ハッと我にかえって、慌てて引き出しを閉めた。何…。今の……。

信じられなくて、もう一度、そっと開けてみる。

やっぱり…。夢じゃない。現実だわ。

恐る恐る、他の引き出しもそっと開けると。全ての引き出しが髪の毛まみれだった……。

慌てる時ほど慎重に。急ぐ時ほどゆっくりと。


お臍の下に少しだけ力を込めて。ゆっくり息を吸って。誰にも気付かれないよう、そーっと吐き出す。

私に今必要なのは筆記具。ゆっくり引き出しを開けてペンらしきものを摘まみ出す。

良かった…。ペンらしきものは鉛筆だった。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ