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私は犬
第12章 歓迎会
えーっじゃないわよ。池ノ内さんの所へ行きなさいよっ!

「いいからっ。あっち行って下さい。シッシッ。」

笹木さんはそう言いながら、手で犬を追い払う仕草をした。私も真似てシッシッをしておいた。櫻井さんは渋々という感じで、池ノ内さんの方へ移動して行った。

「笹木さん。ありがとうございました。助かりました。」

「いいから別に。まぁ、飲んで忘れよう。」

「はい。ありがとう。」

「九宝さんって何歳?」

「今年で23歳になります。」

「へぇ。じゃあ、今は22か。私の1つ下だね。あ、前から聞きたかったんだけど、第1執務室って何する所?」

「データの入力とか。そういう雑用が主で、特筆すべき点は無いように思います。」

「へぇ〜。英仏語はやっぱ留学か何かで?」

「はい。そんな感じです。」

それから様々な質問をされた。質問の中には、定番の身長や専務との関係も含まれていて。やっぱりみんなそれが気になるのだなと、改めて思った。

「そっかあ。日本の事、あまり知らないんだぁ。じゃあさ〜私とゲームしない?」

「はい。いいですよ。」

何だか楽しくなってきちゃったわ。
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