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第8章 山中賢治の狙い

山中の事務所には暴力団らしき連中が出入りをしていた・・・
事務所の入り口には2人、そして中には3人・・・
恐らく例のダム建設に関係している者達だろう・・・

『山中先生よぉ・・・あんたの話聞く前に例の金・・・』

『わかっている・・・例のバッグをもってこい！』

山中の専属の秘書が大きい金庫から黒いバッグを取り出し、山中の目の前に座っている組織のトップ源川に渡した・・・

『開けさせてはもらいますぜ・・・』

バッグを開けると中には1億ほどの現金がギッシリと入っていた・・・
源川はニヤリと笑い・・・

『おいっお前ら！コイツを車に積んでこい！』

『へい！』

源川の手下達はバッグを持って事務所から出て行った・・・

『先生・・・予定が狂ったとおっしゃてやしたがぁ・・・どういう事ですかぁ？』