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失恋キューピッド
第8章 チャンスの神様は後ろハゲで底意地が悪い

「愛弓…?」
「え、あ!え、と…おめでとう、お母さん。ミユキのお父さん、母をよろしくお願いします」
「ありがとう、愛弓ちゃん。…ああ、ホッとした」
ミユキのお父さんは大袈裟に胸を撫で下ろすジェスチャーをした。
「深之君、愛弓共々よろしくね」
「はい、もともと姉弟みたいなもんですし…これからよろしくな、『姉さん』」
ミユキはイタズラっぽく笑って、テーブル越しにあたしに握手を求めてくる。
「やめて、姉さんなんて呼ばれたくない」
その手を払いのけ、あたしは自分でも驚くくらい低い声で言い放つ。
ミユキは一瞬キョトンとして、
「ぷッ…昔と逆だな。幼稚園の頃は『呼び捨てするな、あたしの方が年上なんだから「お姉ちゃん」て言いなさい!』って怒ってたのにな?」
人の気も知らずに笑い転げた…
「え、あ!え、と…おめでとう、お母さん。ミユキのお父さん、母をよろしくお願いします」
「ありがとう、愛弓ちゃん。…ああ、ホッとした」
ミユキのお父さんは大袈裟に胸を撫で下ろすジェスチャーをした。
「深之君、愛弓共々よろしくね」
「はい、もともと姉弟みたいなもんですし…これからよろしくな、『姉さん』」
ミユキはイタズラっぽく笑って、テーブル越しにあたしに握手を求めてくる。
「やめて、姉さんなんて呼ばれたくない」
その手を払いのけ、あたしは自分でも驚くくらい低い声で言い放つ。
ミユキは一瞬キョトンとして、
「ぷッ…昔と逆だな。幼稚園の頃は『呼び捨てするな、あたしの方が年上なんだから「お姉ちゃん」て言いなさい!』って怒ってたのにな?」
人の気も知らずに笑い転げた…

