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第8章 チャンスの神様は後ろハゲで底意地が悪い

「いや、中学ん時より可愛くなったよ、うん」

…ときめかないどころか頭から爪先までジロジロ見られ、品定めされてるみたいで不愉快になる。

「前野君、あたし…」

用事を思い出したとか適当なこと言って帰ろうとしたら、
「俺さ、二ヶ月前に女と別れてフリーなんだよ。今ならカノジョにしてやってもいいぞ」
馴れ馴れしく肩を抱いてきた。

「はあ？」

なに言ってるんだろ、この人？