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ロイヤル&スレイヴ!
第2章 1.ここが土鈴学園

前の学校でも、ある程度校舎は分かれていたけど、ここまでではなかった気がする。

(だって前の学校は、職員室のすぐ近くに図書室があったし、職員室とホームルーム教室のある棟も渡り廊下一本でつながってたし)

なんて考えていたら、私は本館入り口にあった学園内パンフレット(来客用)の地図を見て、あっけにとられた。

本館(本屋さんとか食堂、コンビニその他いろいろ入ってるから広いし大きい)、学年棟、特別棟、体育館、大講堂、守衛さんのいる警備棟、
警備棟にくっついたように設置されている事務室……
そして「※パンフレットには校舎、設備の一部を地図として記載しております」と注意書き。


つまり、学園内にはまだまだこういうった建物があるということ?


校舎、一体いくつあるの……ここ。


「詳しいことは放課後案内するし、教室周辺のことについては担任の先生が教えてくれると思うよ」

本館ロビーまで連れてきてくれた皇城くんは、私の持っていたパンフレットを覗き込むと、職員室の場所を指差して教えてくれた。


皇城くんとはここでお別れ。


「連れてきてくれてありがとう。すっごく助かったよ」

「いえいえ。どういたしましてー」


じゃ、俺行くね。と皇城くんが来た道を引き返す。

手を振って見送っていると、自動ドア付近で皇城くんが方向転換して、こちらを向いた。


「斎宮んとこのクラス、先生いい人だよー!」


皇城くんは再度方向転換し、ドアの向こうへと走り去っていった。


***


「新学期早々、女子生徒押し倒すとはさすが土鈴の生徒会長ですね、滝」

「うわああっ!てめ、どっから沸いて出た!?」


斎宮と別れて本館を後にして、特別棟に戻ろうとしたのがよくなかったのか、待ち伏せしていた恭介に後ろ手を取られてしまった。


「いくら運動神経に自信があるからといえ、三階から飛び降りる馬鹿にてめぇ呼ばわりされたくありませんね」

「痛い痛い痛い痛い!!腕を捻るな!」

「怪我までして。擦り傷ですんだからいいものの、これが骨折だったら」


掴まれていた腕が解放されたと同時に、恭介の声の調子が一変した。

俺の視線はちらりと奴のほうへ向けると目が合う。

恭介は眼鏡のレンズ越しにこちらを切羽詰ったように見つめていた。

そのまっすぐな視線に俺は気まずくなる。
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