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第5章 期間限定公開　バレンタインデー企画

暁「ちぇ。ロイヤルトップで一番モテるヤツでしょ？俺、っていいたいところだけど、真面目に答えるなら恭介、かな」

未「理由とか聞いてもいい？」

暁「めちゃめちゃ単純だけどねン。
滝は家柄もそうだし生徒会長っていう肩書もそうだけど、背負ってるモンがデカすぎて、女の子は尻込みしちゃいそう。
……あとは傍に恭介っていう手ごわい姑がいるでしょ。
あの姑に気に入られなきゃ滝の眼中に入れてもらえんと思う。
んで、猛は怖そうだから近寄りがたい、に尽きる。
俺はー…そうだな、遊びで終わられそう、以上。で片付きそう。
って考えると、姑だけど恭介が一番手堅くてまともそうじゃん」

未「恭介くんなら話くらいなら聞いてもらえるかも、ってこと？」

暁「そういうこと。アイツ一応品行方正で教師受けも抜群だからさ。優等生なのにイケメン、って女の子好きでしょ」

未「恭介くん、確かに完璧って言葉が似合う人だよね。しっかりしてて大人っぽいし」

暁「生徒会の仕事やりつつ風紀委員だろ、かつ成績トップって。アイツどこで息抜きしてんのか
ね？」

未「きっとベルハウスにいるときなんじゃないかな？」

暁「なのかねぇ？」

未「だってロイヤルトップの皆は恭介くんを『完璧な優等生』として扱わないじゃない。気心知れた仲間、っていうのかな。強いトコロも弱いトコロもちゃんと受け止めてくれる信頼が、あるような気がしたよ」

暁「未結ちゃん……」

未「なんか偉そうなこと言っちゃってごめんね！来たばっかのお前に何がわかるって話だよね」

暁「んーん。そんなことない。俺、未結ちゃんが俺たちの傍にいてくれてよかった、ってちょっと感動した」

未「えへへ……暁くん、ありがとう」