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ロイヤル&スレイヴ!
第2章 1.ここが土鈴学園

先生が説明してくれたのは、今日は新入生のための入学式で、クラス委員の男女が各学年の各クラスから出席しているということ。

その間、他の生徒たちで一斉清掃を行ったり、ロングホームルームを行い、お昼前には解散となること。


始業式は校内放送で済ますということ。


私もこの広い学園を少しでも把握しようといろいろ質問をしていたので、結局『キング』について聞くことは後回しになった。



「教室には先に俺が入るからな。俺が声かけたら入って」


職員室のある本館を出て、例のおしゃれな遊歩道を歩くと途中に3つの道があった。

左の道に沿って歩いていくとレンガ造りの建物が建っていて、それが学年棟と呼ばれる校舎だった。

楯無先生に続き中に入ると、靴箱があった。

学年、クラスごとに並んでいるので自分の所属となる2年5組のところまで行き、自分の名前を探す。

用意されていた上履きに履き替えると、また先生の後についていった。

校舎内もさりげないスペースが用意されていて、座る椅子や観葉植物もシンプルだけど趣味のいい、気の利いたインテリアばかりだった。

すでに生徒たちの多くが自分の教室に戻っているので、すれ違う生徒は少ない。

階段を上がり、1組、2組、3組と、クラスを次々通り過ぎていくと、やがて先生が立ち止まるところがあった。

ここが、2年5組。

私のクラス。


「じゃ、ちょっとここで待っててくれな」

そういうと先生は、ガラガラとドアを開け教室に入っていく。

そう時間はかからないと言われていたが、いざ一人になってみると緊張が一気に体中を駆け巡った。


どうしよう。


ここって、大企業、旧家、資産家の子息子女がたくさん通うお金持ち学校だもん。

皆、綺麗でオーラがある人ばかりなんだろうなぁ。


わ、私、ダサくない!?


「斎宮、入りなさい」



「は、はい!」


先生に声をかけられ、我に帰った私は急いでドアを開けて教室に入る。

中に入ると、教室中の視線が私に集中するのを感じた。

教卓のあるところまで行くと、方向転換して前を向く。


あぁ、人がいっぱいいる……。


「じゃ、挨拶して」

先生が黒板に私の名前を書いている。

目だけを動かして教室を見渡してみた。
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