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ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2.学園生活スタート。
土鈴学園に転入して、二日目の朝。


道行く人の中に私と同じ制服を着た子は少ない。


駅から降りて、しばらく歩いていくと、白いジャケットに青と赤と白のトリコロールがおしゃれなスカート、またはスラックスを身にまとった人影が増えてくる。

学園に近づくにつれて、おしゃれな車が道脇に止まっていたり、そのまま正門をくぐっていったり。

向かい側から歩いてくる子たちは寮の子なのかな。


なんて考えていたら、猛くんのことを思い出した。



昨日、学園案内をしてくれた猛くん。


紺色のスクールバッグのほかにもうひとつ。

もってきた紙袋をちらっと覗いてみる。



これ、喜んでくれるといいな。


私もほかの子たちと同じように正門を過ぎていく。

もう昨日みたいに迷うことはない。

まだこの学校に完全に慣れたわけでもないけれど、昨日よりはこの学校の中を歩くことに、違和感は無い。

猛くんのおかげだね。


ちょっとだけ、自信がもてた。そんな気がする。



私は教室までの道のりを、少し急ぎ足で向かった。
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