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ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2.学園生活スタート。
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音楽の授業はとっても楽しかった。

音楽の担当・御剣 輝(みつるぎ ひかる)先生は男の人で、すっごく優しそうな人だった。

女の子にも人気が高いみたいで、ピアノの周りには女子率高め。

見た目からすると、私と猛くんの担任である楯無先生と同い年っぽいなって感じ。


この学校って若い先生多いのかな?

御剣先生はにこにこ笑いながら、「最初の授業だから特別」といって、みんなのリクエストに答えていろんな曲をピアノで演奏してくれた。


けど、どうしても――頭をよぎるのは、準備室前のアレ。

……滝くんはよくあるコトだって、言ってたけど。



そうだよね。

高校生にもなればそりゃ……けど


なんで学校で。

う、うぅ……。

こんなことばっかり考えてるなんて、私がやらしいコみたい。

違うもん。
違うもん!


ちょっと衝撃が強かっただけ!


と、言い聞かせて私は頭を思いっきり、振った。


「――何荒ぶってんの?」


いきなり、正面に現れたのはいつの間にか教室に戻ってきたらしい猛くんだった。


「た、猛くん!?……おかえりなさい」

「おう。なんかほっぺた赤いけど、どした?」


ぺたぺた、と猛くんの指が、私の頬に優しく触れる。


猛くんの様子に、昼休みのときに感じた気まずさがない。


少しほっとした。
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