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第9章 約束、、から

ここへは数回来た事があるが 自分の物は買った事が ない。
母に連れられて 父へのプレゼント とか、
あと 兄さんの 成人式のスーツとか。

インポートの 化粧品や ブティック、高そうな店ばかりだ。
フラっと院長が ショップに入る。

「これなんか どうかな、、？」
明るい薄グリーンの ワンピース。

えっ、、、？ ワンピース？

「嫌い？
似合うと思うよ。」

店員さんが 話しかけてくる。
「よければ ご試着を どうぞ。」

数点 勧められて 試着室に。
次々と 試着してみる。

「どれもお似合いですね、
姿勢もスタイルも綺麗で よくお似合いです。」
店員さんは、上手に褒めてくれる。

院長は少し照れ臭そうに 微笑んでいる。
こんな 表情 初めて見た。

ワンピース、ニット、スカート、
カーディガン と ネックレス。

大学にも着て行けそうな服を 院長は決めてくれた。
なかなか趣味は 合うようだ、、。

全て サラっと 購入した。
驚いた。 凄い、、。
ほんとに こんなに あっさり 買ってくれるんだ。

こんなに、、
ほんとにいいんだろうか、、。
軽く自問自答しながらも流されていく、、。