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この春 少女から、、。
第10章 長い 日曜日
バス停で 緊張しながら 何度も鏡を覗き込んだ。

最近覚えた マスカラと 頬チークに
ピンクベージュの ルージュ。
少し大人びた表情に 我ながら 微かな 不安と満足感もあり、、。

あんな
トイレ密室での 出来事があって、、昨日の今日、、

朝から全く落ち着かず
シャワーも二回浴びた。

私ったら、、、
何を もしかして 期待してる、、、?

院長に出会ってしまってから
かなり大人の世界に
急に ドンと押し込まれたような 戸惑いと ドキドキ、、。

何も知らなくても許される 変な安心感。
悪い事に 心身が蝕まれていくような 違和感、
逃げ道はたくさんあるはずなのに 従っていく罪悪感。

ただ
今の自分には 抵抗する事も 逃げる事も
何故か その選択は 、、もう 無くて。

心の 何か深い場所からの
ただならぬ 指令に従っているような、
そんな
どんよりした 不思議な 渦に 流されている。

何一つ 納得説明出来ない事 だらけだが、
院長との数々の 秘密の事件は
決して 苦しみ 悲しみでは ない、

それだけは 無意識に 感じていた。
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