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この春 少女から、、。
第15章 愛の ある、、
夜、純一に 珍しく自分から 電話してみた。
「おぅっ!綾子 お疲れー!
どした? 今 寮で 飯食ってる。」

「そっかぁ、じゃあ また、、、。
ごめんね。」

「大丈夫だよ、もう帰る、すぐかける、ち、ちょっと待ってて。」

と切れた、、。

明るい純一。

ほっとして 涙が こぼれる、、。
胸が ぎゅうっと 痛い。

何かに怯えてる 自分、
何とかしなきゃと もがいてる自分、

何故か涙が 止まらない、、。

何度も携帯が 鳴るが
もう取れなかった、、。

すかさずLINE、
「どした?」

「あ 大丈夫 母さんに呼ばれちゃった(ケーキ)」

LINEは 便利だ、
簡単に 明るいウソもつける。

「そっか、うん、おやすみ(キス)愛してるよ。」

純一に 会いたい、、、。
「会える日 教えてね(ハート)」

「もちろん(キス)」


あの目、、、
思い出さないよう ずっと携帯見ながら寝た。

芸能人のブログやら
今までの 純一との LINEのやり取り。

なんだか
やっと落ち着いて来た、、。

おやすみ、、純一。



次の日は 一限目からの授業のため、
超苦手な 満員電車に 乗った。

夏にはまだ早い朝なので 冷房もなく、
ぎゅうぎゅう寿司詰めの 車内。

昨日の 疲れは深く まだ ぼんやりしてて
女子専用車両の 長い列に並ばず、その隣の車両に 乗った。

それが 大きな間違い だった。
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