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この春 少女から、、。
第17章 病気
外はもう真夏並に暑かった。

梅雨が近いのか 夕方でも かなり蒸し暑く、その日も いつものように 学校から バイト先に向かった。

あれから 綾子は 髪を切った、結構バッサリと 何年ぶりかにショートにした。

周りの評判は どうでも良かった。
純一は驚くかな、、。
あのお泊り以来 週末には会う予定。

少々気分を変えてみたかった。

本当は何もかも変えてしまいたい、現実から遠くに行きたい。自分の顔も身体もおぞましく思える。

学校にもジーンズで行くようになった。
去年勢いで買った 少しボーイッシュなジーンズ。
履きこなしてる自信は全くないが 変ではないはず、、。

あんな事があっても 生きている自分、普通に食べて笑ってる自分。
もう一人の自分が それを見て 罵り呆れている。


今日は院内も静かで 時間待ちの予約患者が二人いるくらい。

あの日の前日見た 奥さんの異様な威嚇の目は、まだ薄れる事なく 鋭く綾子を睨む。
思い出さないよう 蘇らないよう 脳の視界に 何度 蓋しても、誰かと目が合ったり ふと瞬きした瞬間に 突然その目は現れる。

先日の あの暗黒のレイプ中は うすら笑ってるように 蘇ってきた、
あの強烈な恐ろしい眼差し。
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