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この春 少女から、、。
第17章 病気
全く知らない人の 脅威の残像に 常に密かに怯えてる 自分。処置室に入れば 尚更 思い出してしまう。

院長との秘密があるから、、?
でもあれは 半ば無理やり強要から始まってる。
奥さんから奪おうとか全くない。

もう、、もう 何事もなく その衝撃の目も 時間と共に 忘れていきたかった。
私の錯覚か 勘違いで このまま時が流れて欲しかった。

治療室では 院長と三木さんが 患者さんを それぞれ診ている。
片付ける器具類があったので 奥に向かおうとした時、

「及川さん、バキュームお願い。」
院長に呼ばれた。

「はい、、。」
院長とは あの長い日曜日、全てを奪われてから ほとんど普通に 口さえ聞いていない。
本当は 先日の奥さんの事だって聞いてみたいけど、、。
なんだか避けられてる気もする。


優しい真剣な目で 治療する院長、
なんだか顔色がよくない ような。。

間近で久しぶりに見ると またドキドキする。

でも もう二度と 誘導にも命令にも従わない、過去の 淫靡な記憶も早く消さなきゃ、、。


治療が一段落して 患者さんをゆっくり起こす、
その時、、
その一瞬 院長は私の白衣のポケットに 何かメモを入れた。
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