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この春 少女から、、。
第17章 病気
自宅から 一つ手前の交差点で ポルシェは停まる。

静まりかえる車の中、降りる時の言葉を 戸惑い考えていた。
お疲れ様でした、ありがとうございました、
さようなら、。
なんか しっくり来ない。
いや、さようなら、で いいじゃないか。
さようなら、、、が 心をこだまし始める、、。

「ここで いいかな?」
「は、、はい。」

結局、頭を軽く会釈しただけで 車を降りた。

ゆっくりなだらかなエンジン音で ポルシェが走り去った。

もう これでいい、悲しいような寂しいような、、。
いや、その想いも また全て封印しよう。


「ただいまー。」
「おかえりー。」

平和な我が家に入ると同時に 心のスイッチがパチパチと切り替わる。

その夜あたりから 綾子はハッキリと身体の異変を感じるように なる。

ん?、、、
お風呂に入ろうと下着を脱いだら ベットリと茶褐色のオリモノ。
濡れて る?
生理、、? ん? 色が 違う、、。

あの事件以来 陰部はしばらくヒリヒリ痛く トイレの度に滲みるような 感じ。
あれだけ無茶苦茶されたから仕方ないと思っていた、思い出すのも 嫌だったし。
日に日に ヒリヒリがむず痒くなってきた。
擦り傷でも 治りかけていくと 痒くなる。
そのうち治ると その痒さからも 逃げていた。
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