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この春 少女から、、。
第18章 代償
また 眠ってた。
今日はよく寝れる。眠っていると何も考えなくていい。

純一から 明日の確認LINE、昨日から三回目!
「明日久々晴れるみたい(晴)
行きたいとこ 決まった?」

行きたいとこ、、か、、。
思い浮かばない、そもそも会う気力もない。

ああ、朝 起きてシャワーして身仕度して、、。
学校なら髪ボサボサでマスクしてればいいけど、そういう訳にもいかない。急に面倒になる。
「また昨日から風邪気味、、
染したらいけないし、、ごめん。」
ちょっと勇気出して そうLINEした。

しばらく待っても 返信なかった。
珍しくアッサリ諦めてくれたかと 少しほっとした。

お腹が空き過ぎて ちょっと何か食べたくてリビングに行ってみた。
「綾子 大丈夫?熱測った?
何か食べた?
もうすぐ夕飯だから ね。」

なんか 自分が幽霊のようにふわふわ浮いてる気がする。
お母さんて こんなに声大きかったっけ、耳に響く。
「素麺 食べたい。」

あ、わかった素麺ね、と言って 母はお鍋を出して水を勢いよく入れた。
ソファにゴロンと横になる。

お母さんが キュウリを切ってる、トントントン。
素麺を木箱から出してぱさっとお鍋に入れた。
「暖ったかいの?冷たいの?」
「冷たいの。」

食欲ない時は 冷し素麺ならなんとか食べれた。
今は 食べたい、きゅうりと鰹節、錦糸卵が のった冷やし素麺。
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