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第19章 最後の

唇の内側の粘膜、ゆっくりなぞるように舌が這う、
少しこそばゆい、。
唇が少しづつ開いて いく。

何故この人は私を抱くのだろう。

ちゅっ、、ちゅっ、
院長の 唇が重くなる。私の唇をすっぽり包みこんでいる。
深く舌が 差し込まれる。
動かない私の舌をノックするように、一緒に遊ぼ、と誘っている。
院長の舌は 柔らかく どこか甘い香りがする。

奥に溜まった唾を院長の舌先が ピチョピチョ舐め上げる。美味しい蜜を見つけたように。

顔が密着してる。
お互いの唇を潰し合って重なり、
口の中が真空になるほど絡み合う粘膜。
何度もこうして愛を受けた。

この人には私が必要なのかもしれない、と錯覚するほど 深く甘いキス、、。

ゆっくり唇が肌を伝って移動する。
「ずっと起きなくて いい薬、、。」
「分かったよ。」

院長の湿った柔らかい唇が 首筋に 耳たぶに。
ぞくぞくしてくる。
まだ涙が暖かい、。
あぁ やっぱり生きている、、。

院長の指が 唇が、肌をゆっくり懐かしむように撫でていく。覚醒して 色づいていく皮膚。

止まっていた血液が 身体の表面にまで巡っていく。
柔らか過ぎる乳房が掌で包まれた。

冷たい乳房も 暖かみを帯びながら ゆっくり揉み込まれていく。