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第19章 最後の

その気持ち、分かるよ。も違う、
頑張って。も もっと 違う。
その本人の闘いを目の前に 言葉になんて出来ない残酷な辛さ。

そうなる過程の自分をも責めたり。
もっと早く気付いてあげれば、とか、、。
その歯痒い無力無能が 永遠に続く 地獄、、。

院長の 苦しみ 嘆き、、。

込み上げる涙、、。

胸が 熱い。
息が足りなくて 頭が クラクラする、。

院長、、、。

「すまない、こんな話し、、。
醜い 言い訳だ、、。
だから 綾子は全く関係ないんだ、。」

喉の奥に食べ物が詰まる、涙が詰まる、、。
こんな たかが十八の私に 院長は真摯に 心配して向き合って 話してくれた、、。

悲しい現実と同時に、
不器用な悲しい、だけど温か過ぎる院長の気持ちが伝わる。

「よく分かりました、、
辛いお話しさせて すみません、、。」

それから 何分も何十分も 二人は黙って、
静まり返った部屋で 声もなく 泣き続けていた。

夜は更けていく。

また雨が降ってきたようだ、、。

重なるように ベッドに入ったのは
もう 零時になろうとしてた。