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第19章 最後の

途中から ポロポロ涙が 出ていた。
私の事 気付いてたか憎んでたかは もう どうでもよくて、

院長の 計り知れない苦しみ、もちろん奥さんも、、。
優しい人だし 何かきっと一生懸命尽くされたんだろう、
愛し愛されて いたんだろう、、。

鬱、、
鬱、、。
私も そうかも しれない、、。

暴れそうになる瞬間も ある、、。

あの時の奥さんの目、、
怖かった目、、。
今は とても深く悲しい目に 見える、、。

うっ、、、。
ぅぅぅっ、、、！

もう、、涙が とまらない、、！！

何で こんなに涙が どうして、、！

「優しいね 綾子。」

違う、、違う、
優しいとか そんなんじゃ ない、、。

聞きながら
やり切れなくて なんか苦しくて、、。

泣きながら 目の前の料理を バクバク食べた、
せっかくのお料理 味もよくわからない、
ただ ひたすら食べた、
変な私、
泣きながら 黙々と 食べてる。

ぁぁ、、、

何なんだろう この 込み上げてくる震えのような、、。

本気で辛い闘いをしてる人って、、
もちろん当の本人は 辛い、
でも でも、、

身近な、
身近な 大切な人は
もしかして もっと 辛い のかも、、。
この人のように、、、。

本当には わかってあげられない、
見てるだけ 寄り添うだけの 無力さ。
大切な人の苦悩ほど その無力さは 身を切る以上に 痛いのかも しれない。