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この春 少女から、、。
第21章 十九歳
親は 生んだ責任だし 世話やいて育てるのは当たり前、と どこかで思っていた。
もちろん親の義務だし当然なんだけど その想いと労力は果てしなく深く偉大だ。
親になると もっと分かるんだろうけど、、。

「お、、お父さん お母さん お兄ちゃん、いつも本当にありがとう。」

こんな事 きちんと言葉にするのは 恥ずかしいし 勇気もいる、気持ちを伝えるって なかなか難しい。
私、、少しづつでも 自分に強くなりたい。

お母さんのように お父さんのように。

それだけの愛情を貰って来たはず。
ひたすら受け続けたはず。
そして まだまだこれからも、、。

ありがとう、
お父さんお母さん お兄ちゃん。。

何故か込み上げてきて 思わず泣きそうになってしまう。
ぐっ、、と堪えた。



その夜は
ぐっすり寝た。

なんだか 久しぶりに 身体も心も 解放された気分。

どんな優等生より どんな言葉や結果より、
私自身が 元気に明るく 楽しく生きる、
それが一番の家族孝行かもしれない、、。

初めて じんわりと家族に感謝しながら 幸せに包まれながら 墜ちていった、、。



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