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第22章 仲直り

時間の蓄積の中でしか 分かり得ない事も。

今 この瞬間は 次の瞬間には過去。
次の瞬間は 今にとっては未来。

明日が怖くて怯えるよりも この瞬間を大切に噛み締めて生きたい。

探している答えは ずっとずっと先にある事の方が多いかも、、。

昔 何かの本で読んだことがある、人は誰にでもそれぞれの幸せ過程が仕組まれているんだ、と。

その瞬間は悲しくても 辛くても 我慢しなくていい、と。
理解出来ない事を慌てて分析しなくてもいい、と。

ただ 幸せの過程なんだ と 漠然と信じてたら それでいい、と。

真横で純一の寝顔を見ながら 胸が熱くなる。
指を絡めてみる。
長い指、男の手、、。

ずっと傍にいてくれた、、。
求めながら すれ違いながら でも、、
ずっと傍にいてくれた。


人はどうして 求め合うのか。

生殖以外の目的で 身体を濃厚に求め合い 感じ合う ニンゲンだけの性質。

愛したい、愛されたい、感じたい、感じて欲しい。
実現した時に 何もかもが 満たされていく、この不思議な 本能。

こうして オンナの螺旋階段を登り始めて
男の性を知る、
ニンゲンの性を知っていく。


この春 少女から、、、

大人に なっていった、、、。



完